子猫、猫、札幌を中心に里親探し、飼育保護をしています。

コマ、ありがとう。

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1月3日5時半頃、コマが亡くなってしまいました。

陰部に色々と問題があり、2度の手術を乗り越えた子猫です。

譲渡会にも参加していたので知っている方も居ると思います。

とても人懐っこくて、障害をものともしない持ち前の人懐こさと元気で

ずっと不調と闘ってきたガッツのある子猫でした。

2017年6月コマは4兄弟で千歳の農道に捨てられて居ました

乳飲み子では珍しく血尿が出ており最初から厳しい状態が予測されました。

ミルクも飲めなかったので、チューブフィーディングで飲ませていました。


血尿が治まったかと思いきや、今度はうまく排尿が出来なくなり、医療用の針を陰部に刺して

排尿が出来るように処置したり、そしてしばらくすると今度は逆にその部分が露出しすぎてし

まい擦れて出血する。

保護して約3週間。性器の状態を悪化させないよう、靴下で作った洋服を着ているコマ。

しばらく良い状態が続いたかと思っていても、今度は膀胱炎になったりと通院の日々は続いて

いました。そんな状態でもコマはいつも元気でした。

9月後半、おしっこも溜まりつつあり、しかしカテーテルを入れる事も出来ず、当時通ってい

た病院では外科の手術が出来ず、外科対応出来る病院に転院し陰部の切除手術に踏み切りまし

た。

この頃は、通院している猫も多く、車両も足りず、スタッフもキャリーを2つ抱えて

電車に乗って通院するなど、負担を掛けてしまいました。

排尿の問題以外はとても元気な子で、ものすごく元気に動き回るため、手術で入れたカテーテ

ルも抜けてしまったりで、難しい状態が続いていました。

排尿の状態を確認する為に、いつも一緒に過ごして来て仲の良かった兄弟とも引き離して

単子飼いをしなくてはならず、また術後の陰部を舐めたり引っ搔いたりしないよう

ずっとカラーを付けて過ごす生活です。

遊び盛りの子猫が、長いことケージの中でカラーを付けて過ごす生活は不自由で

とても大変だったと思います。

コマはそんな事は全く気にもしない様子で、いつも元気で人懐こく、抱っこをすると

ご機嫌でゴロゴロゴロゴロ言うし、掃除をしてて少しでも隙があると

猛ダッシュでシェルター内を駆け出して行く活発な子猫でした。

いつも狭いケージの中でカラーを付けていて、遊びたくて走りたくて仕方なかったのです。

1度目の切除手術後は順調に排尿が出来ていると思っていました。

定期通院で、手術痕にかさぶたが出来てやや出づらくなっては居るが、

おしっこをしている後もあるし、トイレ時も特段踏ん張ったりおかしな様子も無いし

元気も食欲も変わりない。小柄ではあるけど成長してる。

手術から2ヶ月程経過した頃、夜にコマがうめき声を出しているのにスタッフが気づきまし

た。

取り敢えず急いでシェルターに戻り様子を見ると、確かに様子がおかしい。

夜間動物病院に連れていくと、お腹の中に尿が溜まっている状態でした。

詳しく当時の状態を記すと、おしっこは出ている事は出ているが、通常のように

出ているのではなく、陰部からスポンジから水が出るように染み出るような状態でした。

だから、猫砂にも排尿の後は見られるが、体内にも溜まっていった。

そして、ややこしい事にカテーテルが入らない状態でした。

この時点では、お腹から尿を抜きながら点滴を打つしか手段はなく、

溜まった尿を抜かないと、亡くなってしまいます。

早朝4時まではこの処置で凌ぎ、その後掛かりつけの病院で処置をして行くことに。

待合室で待っていると、苦しいのか痛いのかコマの大きな鳴き声が聞こえてきます。

何とか夜間は凌ぎ、翌朝、南郷どうつぶ病院へ。

コマは南郷どうぶつ病院さんで5つ目の病院になります。

コマの状態はとても厳しい状態で、場所が陰部でデリケートな上に子猫の為、

日々成長するし、先天的な奇形もあり、切ってみると普通では無いような突起物があったり

などで、他に多数居る猫たちの治療も含め、少しでも腕の良い病院で治療したいと思い8月か

らは今までの掛かりつけ以外の病院を他の猫の治療も含めながら受診してみる事を繰りかえ

し、たどりついたのが南郷どうぶつ病院さんでした。ここで出来なければ諦めもつく。

そう思える病院でした。

やはりコマの状態は危険で、毎日のようにお腹から尿を抜く処置をして溜まらないようにする

か、尿道を確保(作る)する手術をするしかありませんでした。

毎日のようにお腹から尿を抜くのは色々と現実的ではない。

手術は手術で色々とリスクもあり、難しい手術だけどコマが生き延びるにはやるしかない。

一度目の手術で既に陰部は切除しているので、さらに体内を開いていく手術です。

この時、コマは生後約5ヶ月。この齢の子猫のサイズのカテーテルは無く、成猫用の

カテーテルを入れたり、また良く動き回る為、カテーテルが折れてしまったり

術後の入院中も緊急処置を何度もするという厳しい状態でしたが、

コマの頑張りと、病院の懸命の処置の甲斐あって無事退院する事が出来ました。

おかっぱも皮膚移植手術を受けて、入院中は隣同士で仲良く入院。

これで一番の山場は超えたと思いました。

奇遇な事に、先生の家に居る猫も、コマと同じような症状で病院に置き去りにされた

猫が居るのです。その子が術後何年も生きている。見捨てられた猫をその後先生が

飼っているのです。

コマのような症例は多い方では無く、こういう手術を経験している先生の方が少ない事を

考えると、とても頼もしい。

しかし問題はここからでした。

術後の経過は良かったのですが、薬の飲ませ方を失敗してしまい、苦さを感じさせてしまった

のか1日3回の投薬が非常に困難に。

錠剤を上げても中々飲み込まない、暴れる、水に溶いてシリンジで与えても

その後、数時間延々と涎を垂らして出そうとする。

ちゅーるに混ぜても手をつけない。口に入れても涎としてだす。

病院に相談すると、病院ではad缶に混ぜるとぺろっと食べるとの事で

コマを連れて行って実演して貰いましたところ、たちまちペロッと食べました。

ところが、シェルターではad缶に混ぜようが、退院サポートに混ぜようが

全く食べず。

この頃から、あんなに懐っこかったコマの様子も少し違って来ていて、

あまりゴロゴロ言わなくなりました。

恐らく、苦いものを無理やり飲まされるし、何度も痛い事をする所に連れて行くだけの

嫌な人になってしまったのかも知れません。

コマは、血尿、膀胱炎、何度もおしこが詰まったり出にくい状態になった事で、

排尿する部分は確保できても、それを押し出す筋肉などの部分が膨張しきって

押し出す力が弱くなっており、薬がそれを補う役目をしていて重要でした。

どんなに嫌がっても飲んで貰うしかありません。

病院では既に、様々な今後の展開を予測してコマの次の打つ手を

考えていてくれました。

コマは、生後5、6ヶ月。もう少しもう少し成長して成猫と同じような

体格になれば出来る事も増えてくるはず。

だから今はどんなに嫌でも薬を飲んでほしい。

少しでも薬を服用させる為に、食事を減らし少し空腹の状態を

作ったりもしましたが、空腹の筈なのに薬入りの物は食べません。

そんな状態が続いていた、1月3日4時の投薬時の事です。

いつもと違って全く抵抗しません。これはおかしいなぁ

朝一番で病院行かなければ。と考えていると5時頃には

目は一点を見て見開いていて体には力が入っておらず

抱きかかえている内に何度か発作のように口を大きく開けて

亡くなってしまいました。

「コマーー!」

目も空かない100g程で農道に捨てられ、血尿が出てるような

状態で、2度も手術を乗り越え、遊びたい盛りにずっと一人で

カラーをつけて不自由に過ごして来たコマ。

人の事も猫の事も大好きで、兄弟達と一緒に過ごして居た頃は力尽きるまで

遊び尽くす。人が来ると遊びたくて遊びたくてずっと見つめてる、

少しでもケージが開くと、出たくて猛ダッシュしていく。

人間の大人だってしんどいと思います。性器を切り取り、さらに開き

カテーテルを入れたり、毎日の投薬、行動制限、頻繁な通院。

コマの短い猫生は何だったのか、何の為に産まれて来たのか

スタッフやボランティアさんに可愛がられて来たから、楽しい事も

あったと思うけど、それにしても痛くつらい事の方が多かった。

コマの医療費はトータルで100万円にも及んでいました。

もっと早い段階の時、コマ自身も長く辛い闘病生活になる可能性が高いし

他の猫達の医療費が捻出出来なくなる。コマは自然に任せた方が良いという意見もありました

全体を考えるとこれは至極当然の意見なのです。一頭二頭を飼っているような家庭ならともか

くウチのような多数を保護するような保護団体が一頭に高額な医療費を掛けてしまうと活動そ

のものに支障が出てくる。しかし手術をすれば助かる可能性があるのに諦める事が出来ません

でした。

役員の私費の持ち出しなど、負担を強いてまで乗り越えてきたのに、結局コマを死なせてしま

った。無力感でいっぱいです。

前理事長が亡くなる数時間前までミルクを上げてたコマ。

残していった形見のように思っていて、しんどい時もコマにミルクを上げなきゃと思う事で

頑張れて来れたのに。コマは無事成長して里親さんちに行ったよと報告したかった。

目も開かない内に捨てられ、血尿が出て、何度も手術し、行動制限されても

いつも懐っこくて元気なコマがなんで死ななきゃならないんだろう。

まだ生後6ヶ月。痛い苦いを耐えて来て、これからなはずなのに。

今日ほど活動を辞めたいと思った事はない。申し訳なくて残念で仕方がない。

コマの顔と鳴き声が頭から離れない。

コマのような猫たちが捨てられないよう、殺処分も遺棄も無い社会になったら

せめてものコマへの報いになるのだろうか。。コマはもう居ないのに。

コマごめんね。もう痛い思いも苦い思いもしないで良いからね。

薬もカラーもケージも無いからね。

天国で前理事長といっぱい遊んでね。

コマを可愛がってケアしてくれたスタッフ、ボランティアさん、乳飲み子の時、前理事長亡き

後を引き継いで育ててくれたMさん、懸命に治療をしてくれた先生方、物資やご寄付を頂いた

皆様、有難う御座いました。

運良く里親さんが見つかったこ達は、コマのような亡くなっているコ達の分まで

幸せに生きてほしい。

コマ、コマほど根性あって元気で懐っこい子猫は見たことなかったよ

沢山の想い出を有難う。

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