子猫、猫、札幌を中心に里親探し、飼育保護をしています。

「股関節をボロボロに骨折していた黒猫ジジ」

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10月初旬、一本の保護相談の電話が入りました。この頃は毎日数件の保護相談があり、

また、白石多頭飼育崩壊の猫たちも入居したばかりで、ほとんどの保護相談を断らざるを

得ない状況だったのですが、「衰弱しているようでヨロヨロしている子猫がいる」との事。

場所を確認すると、交通量の多いオフィス街。

とても弱っている子猫が生きていける場所ではありません。

10月にもなると札幌の夜は結構気温も下がってきます。

気になってどうしようも無いので、シェルターをスタッフに頼み現場に向かうと、

そこには確かにヨロヨロと動きが怪しい黒猫子猫とさび柄子猫と親猫と思われる三毛猫の

3頭が居ました。

連絡を頂いた方や、餌を上げていたと思われる方に医療費などのお話をしましたが、

野良猫だし、その内どこか行くだろうと思って・・・という事で、費用の負担は望めない状態です。

子猫はヨロヨロしている。悠長に話している時間も無いかも知れない。

またスタッフや関係者、支援者さん達、皆さんに負担を掛けてしまうな。と思いながらも保護に踏み切りました。

この頃はスタッフの疲労もピークでした。自分の生活を切り詰めに切り詰めてまでも

常に猫を優先させて暮らしている工藤。

ケアや掃除などが終わるまでは深夜だろうが早朝だろうが早出や残業を進んでやってくれる大谷。

職員が病欠などで病むを得ない時は、学校に行く前、早朝や深夜までシェルターに入ってくれるアルバイトの佐藤さん。

仕事で忙しいのに合間を縫って乳飲み子を育ててくれたり、自身が体調不良でもこちらが大変な時はかけつけてくれるMさん。

まだまだ書ききれないのですがスタッフ・ボランティアさんの話はまたの機会にして、ジジの話に戻ります。

しかし、全く人馴れはしておらず、近づくと逃げて大きい台車のような物の下に隠れてしまいます。

よく見たいけど、逃げるかじっと隠れているので衰弱具合がいまいち解りませんが、ヨロヨロというよりは、ヨタヨタとしている。怪我かも知れない。

早く病院に連れて行かないともたないかも知れない。そんな事を考えながら捕獲機を設置して数時間後。

さびの子猫が捕獲器に入りました。写真では大きく見えますが、おそらく大きさ的には2ヶ月前後位です。

この後は、ジジとママは警戒してしまい。全く捕獲器に近づかなくなってしまいました。

餌やりをしていた人に、いつも上げている時間に上げないよう伝えてあるので

ジジ達はお腹が空いてるようで、私が姿を隠すとウロウロ、ヨタヨタと台車の下から

出てきます。

台車は少しは動かせるのですが、動かすと動きに併せて猫たちも移動するし、手も届かない。

ジジの動きは、足を引きずっているようにも見えて、

移動が遅く、あれなら走れば手で捕まえれそうだと思い、台車に潜り込まれる前に手で捕まえる作戦に変更しました。

上から見るとこういう感じの場所です。

少量だけフードを置いて隠れる。これを何度か繰り返し餌やりポイントまで出て来てもらう。

台車に潜り込まれる前に追いつける距離を稼ぐ事に。

餌やり場所まで来させたら、一気にダッシュして捕獲する。

この辺から捕獲に必死で写真が全くありません。

お腹が空いていたのでしょうね。30分程で餌やりポイントまで出て来ました。

ダッシュして行くと、ママが直ぐに気づき威嚇をしてきますが、今までと違って逃げる様子がありません。

ジジはヨタヨタと台車の方へ逃げて行きますが、やはり速度が遅い。

ママは私とジジの間に威嚇しながら入って来て、必死にジジを逃がそうとしています。

進路を塞ぐ為に、ジジの前に足を出して行く手を阻むと、なんとママはジジと私の足の間にまで割って入ってきます。

母の愛情に辛くなり躊躇しそうになりましたが、ジジを捕獲しました。

ジジを捕獲機に入れて、車に向かっていると、ママが追って来て、距離を取りながらも返せと怒りまくってます。

今までにも親子の捕獲は何度も経験ありますが、ここまで必死に守ろうとする母猫は

初めて見ました。

最初は、費用も厳しいし、母猫は利口で警戒心も強そうだし、せめて怪我しているジジだけでも捕獲出来ればという考えもありましたが、この時点で絶対にママも捕獲してジジと一緒にしようと決めました。この子たちは離せないなと。

一旦車に戻り身を潜めて様子を見ていると、車道の方に出た所は見たこと無いし

出ないと聞いていたのですが、何と車のすぐ後ろまで来ていました。すごい母性です。

交通量も多いし、人もまだ沢山歩いています。

近づくと距離を取られて、台車の下に潜るし、捕獲機は全く避るし・・・

明日、隣のビルの管理会社とも話をして通路の両入口を完全に塞いで台車をどかすかな・・

などと考えながら、時間も遅くなっているので、とりあえず捕獲機だけは設置してこの日は引き上げる事にしました。

ママは、何時間もずっと鳴きながら歩道にまで出て、子猫たちを呼んでいました。

翌朝、ビルの関係者から捕獲機に猫が入っていると連絡を受けて

現場に行ってみると。そこにはママでは無く、全く別の猫が入っていました。

3匹しか見たこと無いと聞いていたのですが、捕獲現場では良くある事です。

ジジたちのお父さんかも知れません。

このお父さんはハチワレで「くろにゃん」と名付け、今もシェルターで過ごしてますが

中々馴れず順化に手こずっています。

そして、肝心のママの姿がどこにもありません。

数時間ごとに様子を見に来るも、現れず。

失意と警戒で場所を移動してしまったのかも知れません。

一応捕獲器を設置して、シェルターに戻り、業務の合間に様子を見に行きますが

全く気配も無し。

ダメかなっと少しよぎりながら見に行く事、数回目。

期待せずに見に行くと、ママが落ち着き払ったた様子で捕獲器に入ってました。

覆ってあった布などをめくっても、昨日と様子はうって変わって全く威嚇もしないし

香箱座りでこちらを見ています。

あんなに怒り、警戒していたのに、こんな事もあるのだなぁと思いながら

ジジ達と対面させたく急いでシェルターに向かいました。

ジジとさびも昨夜は捕獲された上にママと離れてしまったからか

かなり怯えた様子でした。

到着して、ジジ達が入っているケージにママを入れてみると

再会の喜びで溢れるものばかりと思っていたら、

なんとジジがもの凄い勢いでママに威嚇をしはじめました。

ママはきょとんとした顔。

あれ? あんなにママにべったりだったジジがこんなに怒ってる。

まさか! 似たような模様の別の三毛猫が入ったのか!

こんな事ってあるんだなぁ などと話しながら昨日撮った写真で判定してみることに。

写真と見比べてみても、何度見てもやはりママでした。

不思議ですね。まだまだ解らない事だらけです。

これはこれで親離れ子離れの丁度良い機会なので、ママとジジ達子猫は別ケージに。

その後の譲渡会で「さび」はすぐに里親さんが決まり、トントン拍子で引っ越して行きました。

ママもあんなに警戒心が強い初対面でしたが、数日でびっくりする位慣れていき

遊んでアピールをするまでに。

ママも順調に11月に里親さんが決まり引っ越して行きました。

ジジですが、病院に連れていくと股関節をボロボロに骨折していいる事が解りました。

見た目、外傷はありません。古い怪我なのか、それとも何かがぶつかったり、落下したのか。

手術をするにも子猫な為、体への負担も考慮しなければなりません。

別の病院でも診て貰いましたが、やはり骨折している。

しかし、成長とともに筋肉でカバーして行くかも知れないという診察で

その後の経過を見て行く事にしました。

さびとママはすぐに慣れてくれたのですが、ジジだけはいつまでも警戒していました。

リハビリ出来るようにと、ケージの中に段差のあるキャットタワーを入れたり、

スタッフ達が毎日話しかけたり、ケアをしていると、徐々に動きも出て来て

2ヶ月程たった11月下旬には、筋肉でカバー出来ているようでキャットタワーを登り降りしたり動きもすっかりスムーズになりました。

そしてようやく人にも慣れて、呼ぶと返事をしたり、ちゅーるを出すと

嬉しそうに食べるかわいい子に成長して行ったのですが、

10月、11月と他の子猫たちは里親さんが次々と決まって行く中、

譲渡会ではひっそりしてしまうジジは一頭残ったままでした。

そんなジジにもようやくご縁が。

12月17日の譲渡会で里親さんが決まりました!

怪我も良くなり、心も開いてくれて今後どんどん懐っこくなる様子が見えます。

3ヶ月も居るとすっかり情も移ってしまい、寂しくなりますが

ケージ内でひとりボール遊びをしているジジより、家族と一緒に過ごして広々と

走り回れるジジを想像すると、良かったなと思います。

里親さんジジを宜しくお願いします。

ジジ、さび、ママ、幸せになるんだよ!ありがとう!

7月より、本当に様々な出来事がありました。

理事長の逝去、役員の変更や新スタッフの入社、病院プロジェクトの中止、

三越イベントの中止、白石多頭飼育崩壊、猫風邪の通院や治療

コマやおかっぱの大手術、職員の長期病欠、動物専門学生の実習受け入れ、野良猫の出産ケア

まだまだ書ききれないのですが、追々記事にして行きたいと思います。
(コマやおかっぱは手術を受けて経過良好です)

HPの更新もままならず、お礼もそこそこで申し訳御座いません。

連日、朝から深夜まで身を粉にして働いてくれているスタッフ、忙しい合間を縫って

手伝ってくれているボランティアさん、自分の時間を割いてまで、往診してくれたり

懸命に診察をしてくださる、南郷どうぶつ病院の先生とスタッフさん。そして変わらずご支援下さっている、支援者の方々、保護猫を迎え入れてくれた里親さん達。

皆様のおかげで、今回記事にした、誰も飼い主が居なく住むところもなく食べるものにも困り

怪我をしていても治療もされなかったジジたち家族のような猫たちにも新たな家族が見つかっ

て行っています。

日頃、ろくにお礼も言えずにあっという間に12月22日になってしまいました。

申し訳御座いません。

有難う御座います。

スタッフ一同、心より感謝致しております。

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