子猫、猫、札幌を中心に里親探し、飼育保護をしています。

札幌市白石区30頭多頭飼育崩壊発生①

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札幌市白石区で30頭の多頭飼育崩壊が発生しました。


9月10日、飼い主さんから相談の電話がありました。

家の立ち退き期限が迫っていて、しかし自宅には30頭の猫がおり、

どうしようも無い状況になっていると。

翌日、現場に伺って詳しく事情を聞く事にしました。

伺っていた住所に到着し、中に入ると、壁はあちこち剥がれ、天井も落ちて床も所々

抜けており、失礼ですが廃墟で猫を飼育しているのかと思うほど、荒れたを通り越して

崩壊している家でした。

まずは、話を伺う事に。

話によると猫の頭数は30頭。4,5頭以外は人馴れしていなく逃げてしまう。

しかも家は売却済で立ち退き日が迫っている。期限はなんと5日後。

30頭という頭数だけでも多いのに、人馴れしていなく逃げてしまう猫達、しかも1Fと2Fの

壊れた部分など、人が入れず手も届かない所に隠れてしまう猫達を5日で保護するのは

困難です。

そして、無事保護したとしても人馴れしていない猫は、里親さんが見つかりにくいのが

現状です。保護した後が大変なのです。

相談者に、「まずは何とか不動産屋と掛け合って立ち退き期限を

延ばして貰うように話して下さい」と提案し、電話して貰いました。

不動産屋さんの方も、何度も延ばされているようで相談者の方とは

話が進まず、私が代わって交渉する事にしました。

この時点では引き受ける返答はしていないのですが、あと5日で保護というのは

誰がどうしようが困難な話なので、とりあえずは期限を延ばさなくてはの一心で

話をすると、不動産屋の方も解体工事を進める事が出来ずに

大変困っているとのことで、猫を連れて行きますので何とか期限を延ばして

貰えないか話をし、9月30日まで延ばして貰う事が出来ました。

相談者は20年程前に野良猫を飼い始め、その猫が子供を産み、またその猫が

子供を産み、徐々に頭数が増えて行き、あっという間に十数頭に。

2年前にご主人が病気で亡くなるまでは、頭数は多いながらも避妊や去勢を

進めて飼えていた。

ご主人が亡くなった辺りから、徐々に手が回らなくなってしまった。

それまでは壊れたら修理していた家も、この頃から加速的に荒れ始め、修理も出来ず

このような状態になったとの事。

今でも動物病院に薬などは貰いに行ったり、高齢ながら仕事も続けて

猫のご飯は毎日2回、欠かさずにいる。

家を立ち退いた後はどうするのか尋ねると、ご自身の住む部屋は

借りたとの事。

そこに何頭か連れて行く事はできないのか尋ねると、

「私の性格だと、またこのような事になってしまう。猫たちの為にも

私はもう飼わない方がいいと思いペット不可の物件にしました」

「僅かですが家を売って残ったお金で猫のお世話をお願いします」

無責任だと思われる方も居ると思いますが、これもひとつの責任の取り方だと感じました。

話の節々や家の状態、身なりなどから察するに、ここ数年は働いたお金のほとんどを猫達に費

やしており、自分の生活がままなっておらず、結果的に猫も家も自分も最悪な状態に陥ってし

まったようでした。

30頭も居れば、フード代だけでも相当掛かります。

「もう少し早く相談する事は難しかったですか?」

今更聞いても仕方ない質問をしてみました。

「なんとかなると思ってしまっていました。でもどうしようも出来なかったです」

家の崩壊具合が相当なもので、ここに住んで居ないのかとも思いましたが

廃墟のようなこの場所に住み、猫のごはんや薬は貰って来ている様子も解り、

話を進めていく内に、相談者の猫に対する思いや覚悟も伝わって来ました。

もっと早く相談してくれていれば、ペット可物件なら、等色々と

思いがよぎりましたが、私も2ヶ月前に妻を亡くしたばかりで、

家族を失う辛さが痛いほど伝わって来て、この相談者もご主人を

失ってから落ち込み、徐々にこのようになってしまったのだと感じました。

夫を失い消沈し、それでも何とか猫は飼い続けようと懸命に働くけど、

お金も世話も追い付かない。

それでも、最後まで猫の事は何とかしようと、家を売却したお金で、猫の世話を

してくれる所を探していたようです。

でも、ここまで崩壊している家は解体するしか無く、解体費用も掛かれば、

土地も狭く30頭の猫の飼育費用には、相談者が申し出た金額では到底足りません。

そう思いましたが、安易に猫を放棄する人を多く見て来た私には、相談者の真剣な覚悟が伝わって来た気がします。

夫を失い、家を失い、猫も失ったら、相談者は大丈夫なのだろうか。

最初は追い詰められたような表情をしていた相談者の顔が、今はどことなく安堵したようにも

見えて、少し不安に感じました。変な事を考えて無ければいいのだけど。

相談者と話をしている間も、猫たちはじっとこちらを見ています。

猫たちの目に映る私は、希望なのだろうか、それとも絶望なのだろうか。

ここの所、連日のように保護相談があり、シェルターにも余裕がある訳では

ありません。

もしも、私が断ったらこの猫達や相談者は一体どうなってしまうのだろう。

亡くなった前理事長だったら、どうしただろう。

そう考えた時、答えはすぐに出ました。

引き受ける事を相談者に伝え、頭数の確認、怪我や病気で緊急性がある猫が

居ないか確認作業に入りました。

しかし、人慣れしておらず、警戒して1Fと2Fの間や壊れた壁の間など

人が入れない、手も届かない所に隠れてしまい、30頭居るという話のうちの半分程しか確認する事が出来ません。

各部屋を見てまわりますが、家の崩壊具合がひどく、歩いていると床が抜けます。

一応、トイレも置いてありますが、無意味な状態に。

ゴミや糞尿のせいか、むせてしまい咳が止まりません。

近づくと一斉に逃げてしまいます。

部屋の中を歩いていると、天井の一部が落ちて来て、解体するまでもなく倒壊しそうな

勢いです。

屋根も板が外れている所があり、室内が荒れ果てているという次元は超えていました。

今まで、5件の多頭飼育崩壊現場に入って来ましたが、ここまでひどい状態の家は初めてです。

布団や押し入れの中の衣類が、糞尿やごみを含んでおり、近寄っていくとむせ返ってしまう程です。

そういう中に猫たちは逃げ込んでいきます。

この猫の表情が印象的で、とても困った顔をしているように見えます。
近づくと逃げるのに、一定距離を保ってじっとこちらを見るのです。

猫や室内を見ていると、やりきれない気持ちでいっぱいになるのですが、

止まって考えている余裕はありません。

とにかく立ち退きまで時間がありません。

せめてもの救いは現場が比較的近いこと、相談者の猫達の生活は何とかしたいという思いが強

いことです。

多頭崩壊ではありませんが、函館への引き取りや網走への引き取りに行った時は、

その日で10頭前後保護して来なくてはなりませんでした。

それに比べると、短時間で往復できる距離にある今回の現場は、色々とやりようが

あるようにも思えます。

相談者や不動産屋との話合いや、スタッフ達と受け入れ態勢や準備などを整え

21日から保護に着手しました。23日までに12頭を保護しています。

現場の対応に追われ、記事の発信が遅くなりました。

21日着手の日、相談者は約束通り、申し出た10万円を用意し支払ってくれました。

猫の頭数や状態、これから発生する避妊去勢などの医療費考えると、到底足りない金額ですが

長年家族と過ごして来た家を売って、猫も手放す覚悟をし、解体費用や引っ越し費用

ゴミの搬出や処理などを差し引くと、この小さな土地ではさほど残るとは思えません。

高齢の相談者は、どういう気持ちでこのお金を用意したのかを考えると、とても複雑です。

多頭飼育崩壊が起きると、飼い主はやはり責められる立場にあります。

飼い方や頭数に問題があった事は確かです。

私、個人の考えとしては多頭飼育崩壊も社会全体の問題だと捉えています。

核家族や個人主義が進み、近隣との付き合いも希薄になり、容易に相談も出来ず、

外で猫は飼えなくなり、良かれ悪かれそのような社会になった事が、ここまで問題を拗らせているのではないかと。

勿論飼い主の飼い方が原因で起きている問題です。医療費でもボランティアでも出来る限りの

事を協力して貰います。

現在までの12頭は警戒はしていても、少し時間をかければ捕獲器に

入ってくる猫達でした。

30日の立ち退き期限まで、今日を含めてあと6日。

非常に警戒心が強く、全く天井裏から降りてくる気配がない猫達ばかり。

捕獲器に入らない場合は、柱や天井を壊してでも何とかするしかありません。

しかし下手をすると屋根の一部が崩壊している為、そこから逃げてしまう可能性もあります。

毎日、受け入れや譲渡で変動するものの、9月24日現在、当法人で保護している

猫たちは、預かりなども含め150頭程にもなります。

シェルターにも余裕はさほど無く、猫砂などの物資もギリギリの状態です。

つい先日も頭から下が動かなくなってしまった子猫を保護したり、

医療費も切迫しています。

どうか、皆様のお力をお貸し下さい。

成猫を預かって頂ける、預かりボランティアさんを募集します。

一頭でも構いません。

フードやトイレなどの備品類などはこちらで用意しますが、猫砂など不足がちな物資を

ご自身でご負担頂けると非常に助かります。

数か月単位で預かって頂けると助かりますが、短期間でも構いません。

成猫3~7歳程を預かって頂ける方は、info@nyapan.jpまでお名前と電話番号を

添えてご連絡下さい。

現在、電話の本数が多く繋がりづらくなっている為、メールを確認次第

こちらからご連絡させて頂きます。

どうか宜しくお願い致します。

今回保護した、保護を進めている猫達の半分は去勢避妊を終えていますが、

約15頭は不妊手術をしておらず、ワクチンなども接種していません。

首の周りを掻き崩し、皮膚が大きく開いて出血がひどい猫も複数います。

私どもの事情で恐縮ですが、この2ヶ月弱、前理事長の急逝や猫suncafeの休業などもあり、

医療費や猫砂などの物資が不足しております。

私達の活動に共感して頂けたり、今回の多頭飼育崩壊の猫たち、先日保護した

首から下が動かない子猫やシェルターで過ごす100頭を越える猫達の為に、

ご寄付や物資のご支援など宜しくお願い致します。

先日も、ご支援のお願いをしたばかりで恐縮ですが、一人でも多くの方が少しずつでもご協力

して頂く事で、今回の猫達の希望に繋がります。

頭から下が動かない子猫は「ガンちゃん」と名付けました。

がんちゃんへのご寄付や物資も届いております。

お陰様でガンちゃんは山場を越えました。後日記事に書きますので、少しお時間を下さい。

ご寄付・ご支援有難う御座います。

保護猫カフェ、猫suncafeで働く猫スタッフの「銀次」「しょこら」「ゆうくん」「小春」も

多頭飼育崩壊の猫達です。

お客さんに人気の猫スタッフ達です。

今を乗り切れば、今回の30頭の猫達も道が開けます。

どうかご協力、宜しくお願い致します。

■ ご寄付は下記口座までお願い致します。

銀行口座 北洋銀行 篠路支店 普通預金
口座番号 3620268
NPO法人 侍にゃぱん
エヌピーオーホウジン サムライニャパン

郵便口座 ゆうちょ銀行
記号 19000
番号 13486491
NPO法人 侍にゃぱん
トクヒ)サムライニャパン

■ 物資の送り先

札幌市白石区本郷通り8丁目南2-8 猫suncafe

不足している物資はこちら

■ 無料で出来るクリック支援 gooddo

NPO法人侍にゃぱん 理事長 齋藤彰

080-3213-0132
info@nyapan.jp

猫suncafe 札幌市白石区本郷通8丁目南2-8
白石シェルター 札幌市白石区本郷通9丁目北1-1 今井マンション1F

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